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問題を解決するために『正しい知識』があるだけではうまくいかない

こんにちは。

iCAREの山田です。

先週は夏休みを取られた方も多いのではないでしょうか。

しかし、今年の夏は天気が冴えないですね…

 

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今日は、仕事の悩みを解決するのに、『正しい知識』があるだけではうまくいかないというお話です。知識はあるけど、問題が解決しないというのは、わたしが産業医心療内科で経験する ”あるある” のお話です。

 

「恋愛の知識はめちゃくちゃ豊富で、女心もわかるのに全然モテない…」という人、周りにいませんか?

 

正しい知識を持っているだけで問題が解決しない理由を、リアルな事例で解説します。
(※この事例は実際のお話をベースにしたフィクションです)

 

 

28歳男性、大手IT企業で働くAさんの事例

Aさんはメンタル不調で休職となり、その後復職したのですがよく午前休をとってしまうなど勤怠が一向に改善しません。その原因は職場の人間関係と、前日の夜更かしでした。彼は、カウンセラーにも通院していて、それが励みになっているようですが、仕事の悩みを完全に乗り越えることが出来ていない状況でした。

 

ある日、上司と方向性の違いから口論になった翌日、反動で会社を休んでしまいました。口論になったことで気分が高ぶり、感情を抑えることができず、次の日に疲れ切ってしまったのです。そのことをカウンセラーに相談したところ、対処法として「正しい知識」を教えてもらったのです。

 

「大きな声を出すことで気分と感情を安定させることができる」

 

その後、彼は私のもとを診療で訪れた際に、今回のいきさつと対処法を学んだことを自慢げに教えてくれました。そこで、私は訪ねました。

 

私「そうなんですね。 大きな声で言ってみてどうでした?」

 

彼「やってません

 

私「対処法知っていて、実践しなかったのは何でなの?」

 

彼「・・・」

 

 

皆さんはどう思いますか?

 

わたしは、生活習慣病、メンタル不調、睡眠トラブルなど多くの体調不良の方を診療してきて、この会話に直面することが如何に多いかということに驚かされます。カウンセラーが伝えた対処法は非常に効果的ですし、「正しい知識」です。

でも、どうして彼は知識を実践し、改善に至らなかったのでしょうか。

 

 

「正しい知識」は具体的でかつ「実施するタイミング」をセットで伝える

今回、正しい知識が実行できなかったのは、「正しい知識」が具体的に、「実施するタイミング」とセットでインプットされていなかったからです。いくら「正しい知識」をもっていても、それを発動するタイミングがわからなければ、実行されることなく終わってしまいます。それを防ぐために大事な2つのポイントをご紹介します。

 

正しい知識をより具体的なものにする

実践するために重要なのは、やっている姿が想像できるくらい「小さな具体的行動」に落とし込まれていることです。

 

もし対処法が

・上司の言い分をなるべく理解する
・気分が高ぶっているのを抑える

という内容だと、具体性がないですよね。
こういう知識は、絶対に実践されません。

 

なので、

・理解できない指示があったとき、言われたその場で内容を確認する
・歯磨きのときにスクワットを10回する

といったように、具体的で今すぐ行動しているイメージができる対処法で知識をインプットすべきなのです。

今回の場合でも、ただ大きな声を出すという知識ではなく、

 

お風呂場で20回シャウトする

 

といったように、具体的に行動がイメージできる知識に変換する必要があったのです。

 

実施するタイミングとセットで記憶する

「正しい知識」は、その知識をいつ発動するかというタイミングも重要です。タイミングがわからず実践されなければ、先程の事例のように宝(知識)の持ち腐れとなってしまいます。

 

ただ、先程の事例だと「気分が高ぶっている」ときに実行しましょうという形でタイミングを記憶しますが、仮にタイミングを記憶していても「実行するのが今だ」と気づくのは想像以上に難しいです。自分自身でタイミングに気づくためには、自分のことを客観的に見られる成熟した方でないと難しいですし、そういう方でも自身を常に客観的に見続けるためには、日記をつけたりするなどして気づきのきっかけを増やす必要があります。また、家族や同僚など周囲の人からの指摘は有効です。このようなときは教えてくれということを伝えておくことで、気づきを見逃しにくくすることができます。

 

が、それでもタイミングを確実にとらえることはとても難しいことです。

タイミングを逃さない最も効果的な方法は、

 

「毎日その方法をやり続ける」

 

ことです。

 

毎日続けるのは、当然負担もあります。しかし、いつ対処が必要かわからないからこそ、常に準備をしておくのが最善だということなのです。例えば、今回の例でも「お風呂場で毎日シャウトする」ということを続けていると、仮に口論になったその日に気づけなかったとしても、毎日の習慣で解消することが出来たのです。

 

 

問題に対処する「正しい知識」は世の中に溢れています。
しかし、その知識を実践するために、どうやって日々の「習慣」にするのかは、想像以上に難しいことです。

筋トレも月1回だけやればよいものでないように、物の捉え方を変えるメンタルトレーニングも、「毎日」ほんの僅かな時間でも行動を続けることが大切です。

 

習慣化に向けて伴走するのが、 弊社が提供するサービス「Carely 」です。

現在、Carelyを通じて働くひとの健康を創る喜びを、一緒に共有できる仲間も募集しています。

働くことを通じて病気になることがなくなる世界を一緒につくっていきましょう!!

 

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